亭主の独り言

一息  vol.16

  ソブラノ歌手の高松京子さんの協力で毎月一回第三水曜日に「夢と心を歌うコンサート」が開催される事になりました。

健康な方も障害者も歌う事によって健康を維持し、心豊かになろうという催しです。

前項でお話しいたしましたように私は昨年脳梗塞を発症し腹筋は動きが悪く、昔のような美声(?) が出なくなりました。

 先生が「呼吸法の訓練をしましよう。がんばりましょう」。高松先生の指導は怖そうです。

 息の出し入れは難しいのですね。

昔、鎌倉の円覚寺で座禅をした事が有ります。その前日にシンクロナイズドスイミング

小谷実可子さんが座りに来てられたと聞いて、嬉しくなったのを思い出しました。もう二

十年も前でしょうか。

  座禅は正座が辛いのですが、もっと難しいのが正しく正確に息をする事でした。無我の

境地で雑念は捨てたつもりでも息が乱れるのです。その時は実可子さんのせいで乱れたのかも

しれません。

 五年前に糖尿病の予防の為、朝の散歩を始めました。一時間半かけて大山の坂道を往復します。ある冬の朝。車道の白線を踏みました。寒気為、凍っていました。乗った途端ステンとひっくり返り足を捻挫しました。痛みは引かず毎日の散歩は中止です。

 足に負担をかけない運動は水泳しか有りません。私はカナズチでした。水の中に顔を浸けることなど大嫌いです。でも仕方がありません。スイミングスクールに入り、初級コースから始まりました。難しいですね。息が出来なく水をガブガブ飲んでました。

 それでも初級から中級、上級コースと進み、次はマスターズコースだと意気込んでいた時、脳梗塞でひっくり返り一年間の休憩。

 シャバに復帰して、暖かくなったら水に入りたくてしようがありません。

 医師は「プールで歩くことは良いことです。無理しないように」。理学療法士の先生から「プールは15分以内にして下さい」。と制限されました。

 秦 野市大根プールの障害者専用入口から入ると広い個室に専用シャワー室。ロッカーと、まるでピップ待遇。個室を出ると目の前に水に入るスロープ。杖を預け水 に入る。水中だと不自由な右手右足は水の浮力で負荷が少なくなる。意外に楽に歩ける。ムズムズしてきた。ゴーグル付けて水に潜る。この感覚は最高。もしか すると泳げるかな?

 一般のコースに行く。クロールのばた足、オーケー。背泳のキック、オーケー。バタフライの真似、オーケー。平泳ぎ、これだけは片手片足では無理です。

 こ れは夢じゃないぞ。四回ほど通い今はバタフライ五十メートル、クロール五十メートル、背泳二十五メートルと、片手片足で泳いでいます。私が泳ぐ脇を健常ス イマーが追い抜いていくと、今に追い越してやる。なぞと不遜な事を考えてしまいます。医師の忠告などとうに忘れています。一回で二時間は泳ぎます。

水泳は力ではなくテクニックです。呼吸も上手になれば楽になります。 鼻から吐き、口から吸う。歌の唄うには、鼻から吸い、口から吐きます。

 間違えると大変です。溺れてしまいます。

 

 好きな唱歌を歌い、水泳を楽しめれば最高ですね。



相原秀樹亭主・館長 相原秀樹

私儀恐縮ですが、私は一見難しい人間に見られがちですが、実は全然違います。
おしゃ
べり大好きなのでお客様に嫌われないように静かにしています。
人間大好きです。なんでも結構です。お声をかけてください。


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