亭主の独り言

野鳥たち(12)    2010.9.1

            相原秀樹

あ る夜、我が家に見慣れない鳥が飛び込んできました。調べればふくろう科でミミズクの仲間、コノハズクです。鳴き声は「仏、法、僧」(ブッポウソウ)と言い 習わしますが実際には「ブッパン、ブッパン」と聞こえます。深山に棲みます。昔,ブッホウソウという鳴く鳥は別のものだと考えられました。鳥名のブッポソ ウは「ゲッ、ゲッ、ゲッ」と鳴きます。声のブッポウソウと姿のブッポソウがいます。小型で愛らしく、動物好きには堪りませんね。珍しくて飼いたいと思いま したが餌が分からず、とうとう二日ばかりで放しました。

夜も明け始めると違う生き物が動き始めます。午前四時半、薄明るい飛行物体が登場。蝶と小鳥のどちらかなと注意していたら大山でもなかなか目にしない蝙蝠(コウモリ)です。10分ほどしきりに飛び回っていましたが。東の空が明るくなってくると同時にいなくなりました。

一 番早い鳥は背黒セキレイ。この鳥は常時見られますが、以前は黄セキレイが多かったのです。家のすぐそばに営巣するので観察しやすいのですが、その巣をカラ スが狙うので最後は悲惨なことが起こります。カラスは利巧です。巣作りの途中では狙いません。卵を産んでから、また雛が生まれてからを狙います。巣の傍で 大騒ぎで飛び回る背黒セキレイの姿を見ると可哀想になります。

で もカラスも繁殖しなければなりません。松鈴庵の裏の大山阿夫利神社の社務局の庭の楠に営巣します。ある年、巣立ちした子が人をあまり怖がらりませんので、 そばに来た時に餌を投げました。だんだん近くにやって来るようなりました。ついには手から餌を摂ります。私の顔を見ると飛んで来て腕に止まり食べます。私 の車も覚え見つけると屋根に止まり、遊びます。車が走り出すと暫らくしがみつきついには飛び離れます。

 ある時、近く の人が後ろ手に網を隠し彼に近づきました。それを見て彼は飛び立ち逃げました。彼は利巧です。が、所詮鳥です。暫らくしてその姿を見なくなりました。カラ スはいたずらをします。それを嫌う人に捕らえられたか、人家に近づきすぎ車に跳ねなれたのか。野生のままが幸せだったのです。私の責任です。

 アオサギをご 存知ですか?白鷺(シラサギ)よりも大きめで湾曲した大きな翼で首をU字型にして飛びますのでシルエットだけで分かります。どちらかというと小鳥より恐竜 の飛竜の小型を感じされます。朝五時過ぎに大山から伊勢原方面にゆうゆうと飛んでいきますが、目が覚めて、伊勢原の田んぼに捕食に行くのか、既に一箇所の 食卓から次の食卓に移る途中か?それにしてもアオサギは食欲旺盛で、昔から棲むアブラッパヤやヤマメが激減してます。これには別な説があって、最近放流さ れたイワナのせいだというのです。ご存知のようにイワナは清流魚の女王です。食味も最高なのですが貪欲なのです。川を渡る小さな蛇でもたべます。アブラッ パヤやヤマメも食べてしまいます。アオサギだけでのせいではないかも知れません。早朝見ると記しましたが、夜分真っ暗な空にも飛び、「ギィーッ」と気味の 悪い声で伊勢原方面に飛ぶ姿も見ますので棲家は下界の伊勢原かも知れません。

 子供の頃、ハトを十羽程飼っていました。訓練は早朝です。高い空を大山から伊勢原方面にぐるぐる回ります。

 ある時、伊勢原方面からすごい勢いで飛び帰ってきます。何かから逃げている様子です。いくら数えても一羽多いのです。そのうち鳩舎の傍の松ノ木に皆飛び降りました。パニック状態です。なんと一羽は鳩ではなくタカでした。鷹は一羽に飛び掛り庭に

ぐるぐる回りながら庭に落ちました。私は二階から庭に駆け下りました。鷹は鳩を両足で押さえつけています。しかし、私の存在に気が付き飛んで逃げました。鳩は無事でした。タカの羽の美しいことが印象に残りました。

 八月九月の炎天下、時々鷹が空を横切ります。その時不思議なことに他の鳥は見当たりません。他の小鳥がどれだけ警戒しているかが分かります。生存競争の厳しさを見る思いです。

 毎年、大山川の草むらにカルガモが営巣しています。子連れの鴨は本当に可愛いものです。七八羽の小鴨連れ。無事に育ってもらいたいと願っています。



セグロセキレイ

オオタカ

ミミズク

 
相原秀樹亭主・館長 相原秀樹

私儀恐縮ですが、私は一見難しい人間に見られがちですが、実は全然違います。
おしゃ
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人間大好きです。なんでも結構です。お声をかけてください。




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