亭主の独り言 

(3)  「闇夜」


  昔、種子島に住む友人を訪ねたことがあります。当時はネオンサインの無い町でした。夜は

真っ 暗です。夕闇が迫る頃、ランプを手に小川に小エビ獲りに行きま した。ザルに山盛りの小エ

ビ が獲れました。塩ゆでにした小エビを肴にイモ焼酎で酒盛りです。場所は屋敷の庭につきだし

た 桟敷。灯りはランプのみ.。空を見て驚きました。満天の星 です。皆さんは天の川を見たことが

あ りますか?私は子供の時に見た覚えがあります。でも種子島で見た天の川は圧巻です。大河

の ように星々が横たわっています。種子島にロケット基地が出来たのは自然環境が良いという

理 由だそうです。

 今 は暗闇が貴重な時代なりました。大山山中でも天の川は見えません。都会のネオンサイン

の影響で夜空が明るいのです。夏、都会の子供たちが花火をしている姿を見て可哀そうになりま

す。昔は真っ暗闇でマッチを探し、やっとつけた線香花火の綺麗であったこと。


 五月の下旬、ホトトギスの初鳴きを聞きました。夏鳥のカッコ ウやジュウイチも鳴き始めるで

しょう。その中に夜なく鳥がいます。トラツグミです。アイヌではヒグマは山の神、フクロウは夜の

神と、自然界の鳥獣を神と称 しているのに、何故かこの鳥だけは列から外しています。声は、

ヒョー、ヒョーと悲しく鳴きます。「古事記」や「万葉集」ではトラツグミを心に秘めた片思いを 歌う

枕詞に使います。この鳥も闇夜の晩だけ人を恋うる歌を歌います。
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(トラツグミ)

 夢心亭の裏の川沿いにゲンジボタルが生息しています。この場所はバス通りの光が届

きません。闇夜が実現します。この付近
300mの家々が協力して自然環境整備をしてい

ます。
6月中旬から7月上旬が見どころです。この川沿いを「おおやまホ タルみち」と名

付けました。

 自然のホタルはロマンチックです。その頃、夢心 亭ではホタルの会を催します。テー

ブルにローソクを立て、夜の楽しさを味わって頂い ております。

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(蛍の頃)






 亭 主・館長 相原秀樹

aihara 私儀恐縮ですが、私は一見難しい人間に見られがちです が、実は全然違います。

おしゃべりなのでお客様に嫌われないように静かにし ています。人間大好きです。

なんでも結構です。お声をかけてください。

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